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PROJECT 03 Our Project

森林の
CO₂吸収評価

Jクレジット制度を通じた、新しい価値づくり

令和6年、上田市が環境省より「脱炭素先行地域」に選定されました。これを受け、市有林をJクレジット制度に登録し、森林が吸収するCO2を可視化する取組が始まっています。

にぎやかな森プロジェクトでは、上田市殿城地区の市有林89.12haを対象に、プロジェクト計画の作成からモニタリング報告までを進めています。

森林の整備が、地域の脱炭素に直接つながる仕組みを地域の手で築き上げることが、本プロジェクトの大きな目標です。

01 Background

脱炭素先行地域としての挑戦

令和6年、環境省は上田市を「脱炭素先行地域」に選定。これを契機に、市内では脱炭素に向けた具体的な取組の検討が始まりました。森林の持つCO2吸収機能を価値化するJクレジット制度の活用も、その柱の一つです。

本プロジェクトでは、上田市殿城地区の市有林89.12ha(人工林78.95ha、天然林9.23ha、未立木地0.94ha)を対象に、認証対象期間2024年4月1日から2031年3月31日までの8年間で、森林整備による温室効果ガス吸収量の認証を目指しています。

02 Project Plan

登録から
認証までの道のり

Jクレジット制度の手続きは、プロジェクト計画の作成、審査機関による妥当性確認、登録、モニタリング、検証、認証という長い道のりです。令和6年度に計画を作成し、令和7年2月に妥当性確認を経て、7月にプロジェクト計画の承認を受けました。

令和7年度は、すでにJクレジットの実務経験を持つ王滝村への聞き取りを行い、現地調査を経てモニタリング報告書を作成中です。令和8年度は審査機関による検証と、認証委員会での認証を予定しています。

03 Monitoring

航空レーザ測量を
活用した
モニタリング

モニタリングは、CO2吸収量の算定基礎となる実績データを記録する作業です。施業履歴のある森林面積の実測、施業の証明書類整備、人工林の地位算定などが含まれます。

本プロジェクトでは、長野県の航空レーザ測量成果から作成した森林解析データの「樹高」情報を活用し、人工林の地位を効率的に判定。先行事例を参考にしつつ、地域の地理情報資産を最大限に活かしています。

04 Field Verification

伐根を探して
施業履歴を裏づける

森林簿には施業履歴が記録されていますが、5年以上前の書類は保管されていないことも多く、現地確認が必要となります。本プロジェクトでは、施業の痕跡となる伐根を実際に現場で探し、GNSS測量で外周を記録するという地道な手法を採用しました。

ヒノキ林の小径木の伐根、カラマツ林の腐朽が進んだ伐根。一つ一つを丁寧に確認することで、森林簿の情報と現地の実態を結びつけ、信頼できるデータを積み上げています。

施業履歴のある森林の97%で、現地での裏づけに成功

森林簿に施業履歴の記録がある森林36ヘクタールを現地調査したところ、35ヘクタール(97%)で実際の伐根を確認できました。森林簿の情報と現地の実態が、ほぼ一致していたことを示す結果です。 下層植生や地形の違いに応じて伐根の発見しやすさは異なりましたが、丁寧に外周を測量することで施業履歴の信頼性を裏づけることができました。今後は審査機関による検証と認証を経て、Jクレジットを通じた新しい連携の形を提案していきます。